特許期限管理とシステム

特許事務所の事務統括部門は日本特許庁宛てに出願、審査請求書、意見書、手続補正書、特許権維持の年金納付書などを提出する部門です。この部門の重要な仕事に書類提出の期限管理があります。各書類の提出期限は法律で厳格に決まっておりうっかり途過することは許されません。期限管理は数年前までは紙ベースで行なっており一人が作業を行ない一人がチェックに回るという神経の使いようでした。

期限途過によって特許権が失われ顧客から多大な損害賠償を請求された事例もあります。技術スタッフは作成書類の中身だけに集中していればよいいのですが、事務部門の責任者は期限管理に神経を尖らさなければならずノイローゼになってしまう人もいるほどです。

ITの技術は特許事務にも進出し、このような煩雑な業務から解放されるようにPAT DATAというシステムが開発され多くの特許事務所へ導入され活用されています。PAT DATAで特許庁宛て提出書類期限が一元管理されることになり、事務部門の管理者は事務所の重大な責任から解放されることになりました。

日本特許庁は書面主義をとっており書式の不備や提出期限にはとりわけ厳格です。このシステムは詳しい特許法の知識がなければ開発できません。開発者はかなり特許法の猛勉強を余議なくされたと思います。そのお陰もあって事務部門の業務は大幅に軽減されることになりました。IT技術の進歩はこのような地味な業種でも活躍しています。

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